今回も消しゴムのマジックについて紹介します!
前に書いた記事で紹介したものは特に準備する必要はなく、やり方を覚えればできるものでした。しかし、今回のものは少し細工が必要です。
テクニックを磨いて行うマジックもいいのですが、細工をすることでテクニックだけでは起こせない現象ができるようになります。
私はこのようなマジックが好きですし、『考えた人凄いな!』と毎回関心させられます。
本記事では演じ方の他、細工の方法も解説していきます!大人の方は子どもの頃にやった工作感覚で見てもらうと楽しめますよ!
紹介する消しゴムマジックのメリット・デメリット
今回紹介する消しゴムのマジックについて少し触れていきます。良いところや弱点を知っているか知らないかで演じ方や上達に関わってくるので、チェックしておきましょう!
メリットについて
このマジックの優れているポイントはなんと言っても”現象”です。
消しゴムからケースを明らかに取り、消しゴム本体は裸の状態になります。マジシャンが行うのはその消しゴム本体を握るだけ。なのにケースが戻って来ます。いわゆる”瞬間移動”ですね。
このマジックの実演・解説は記事の下の方で詳しく紹介しますが、実はとても簡単にできてしまいます。細工が必要ですが、特別な材料、技術はいりません。
初めてマジックする方でもできるマジックです。経験のある方なら演出を追加すればより驚きが増すはずです!
デメリットについて
現象が凄い!簡単にできる!ことを紹介しましたが、弱点についても紹介していきます。
1つ目に事前に消しゴムに細工をする必要があります。準備していなければできないマジックです。細工の作業時間は10分くらいですが、それもめんどくさい方には向いていないかもしれません。
2つ目は、実演後に消しゴムを相手に見せることができません。細工をしているので消しゴムを渡すと種がバレてしまいます。
普段からマジックされている方であれば、いろんなテクニックで種の誤魔化しが可能です。しかし初心者の方には少し難しいので無理にする必要はありません。
なんなら最後に種明かしをしてもいいですね!みんなで種について話す方が場の空気も良い状態で終わることができるのでオススメです!
消しゴムを使ったマジックの紹介
前回に引き続き消しゴムのマジックを紹介していきます。面白い現象のマジックですので是非最後まで御覧ください!
マジック紹介(実演)
・消しゴムを用意します
・ケースを外します
・左手に消しゴム本体を、右手にケースを握ります
・右手のケースを揉むと消えてしまいます。
・消えたケースは左手の本体に戻っています。
解説&種明かし
種明かしをしていきます。今回は少し細工が必要ですので、①細工の方法と②演じ方の2段階で解説をします。
1.消しゴムの細工のやり方を解説
準備(用意するもの)
- 消しゴム 2つ
- 両面テープ
- はさみ
- カッター
消しゴム(1つ目)からケースを外し、半分に切る
切ったケースの半分を両面テープで消しゴム本体に貼り付ける
→4つの面に対して2つの面しか貼っていないので、裏返すと何も貼っていないように見えます。
もう一つの消しゴムもカバーを外し、手とはさみを使って丁寧に解体していきます
ケースを解体前より大きくなるように両面テープで貼り、元に戻す
この時に最初に細工した消しゴムがスムーズに入るように調整します。実際には2,3ミリずらす程度で入ります。消しゴムの種類で違いがあるかもしれませんので、下の写真のように確認しながら行ってください!
ここまで出来たら細工の作業は終わりです!
2.演じ方の解説
消しゴムを用意します
→始めの時点で細工をしてある消しゴムを出します。近くで見ないと細工はわからないので、普通に出しても問題ありません。
ケースを外します
→この時に細工が見えないように出しましょう。ケースを外したのにケースが見えていてはそこで失敗です。セッティングの時点で消しゴムの上下を把握してください。
ケースを外したら写真のような状態になるように、消しゴムの上下に気をつけましょう!
左手に消しゴム本体を、右手にケースを握ります。
→左手で消しゴム本体を握るとき、握りながら裏返します。すると、細工した部分が表に出てきます。
右手でケースを握るときに少しテクニックを使います!
→ケースを手前に置き、拾う動作で下に落とします(動画を参考にしてください:3分15秒あたりから)このテクニックを”ラッピング”と言います。
消えたケースは左手の本体に戻っています。
→ラッピングができない場所やラッピングに自信が無い方はポケットに入れる演出でOKです!ポケットから消しゴム本体への瞬間移動っぽいマジックになり、これはこれで面白いです!
まとめ
このマジックのメリットは”現象”が面白いです。細工を活かした、テクニックではできない現象を出すことができます。
デメリットは最初から最後まで相手に消しゴムをチェックしてもらえないことです。しかし、簡単なマジックですので最後に種明かしをしてしまいましょう!そうする事でデメリットをデメリットでない状況に持っていくことができます。
”ラッピング”というテクニックを解説しましたが、種明かしするのであればポケットから瞬間移動する方法で充分です。自分に合った演出方法で行ってみてください!