マジックの練習をしよう!簡単なマジックも紹介します!

マジックに興味がある方はたくさんおられると思います。テレビでマジシャンが披露しているのを見たり、マジックバーやショッピングモールなどで実際に見たことある方も多いのではないでしょうか。

しかし、その後あなたはマジックをしようと思いましたか?またはやってみたことはありますか?意外と興味を持ったとしてもやってみる人って少ないのではなかと思います。

私はむしろ逆でした。初めて行ったマジックバーのトイレに「マジシャン募集!」の張り紙があったので話を聞いて、気づけばマジックバーでマジシャンをしていました。

しかし普通は”マジシャンになる”という事に対して高いハードルを感じるようで、そのバーのマスターも「興味は持ってくれるけど中々やってくれる人がいいひんねん…、君は変わってるな!」と言っていたのを覚えています(笑)

これまでトランプはババ抜きぐらいでしか触ったことがなかった私ですが、簡単なものから教えてもらい徐々にレパートリーが増えていきました。そこで感じたことは、きちんと練習すればある程度のマジックはできるという事です。多くの人にハードルが高いと思われていることができるようになるって凄いことです。

本記事では”練習”について、練習の必要性練習方法などを紹介します。また、テクニックを使ったトランプマジックを1つ紹介します。コツをつかめれば簡単にできて、面白いマジックですので是非チャレンジしてみてください!

練習の必要性とは?

はじめに伝えたいことは、どんな簡単なマジックでも練習は必要です。

練習せずにやって、相手にマジック中に種がバレてしまったらそこで失敗だからです。スポーツでも同じかと思います。練習したこと無ければ結果は出ないですよね。

また種を思い出しながらマジックをすると、ぎこちなさや自信の無さそうな態度から種がバレてしまうこともあります。

なので手や体が自然と動くように、自信がつくまで練習しましょう!

マジックの練習方法・ポイント

ここではマジックの練習方法やポイントについて紹介します!ぜひ参考にしてください!

①やりたいマジックを見てイメージ膨らませよう!

どんなマジシャンでも初めは見る側です。見てできそうなもの、やってみたいものを探してみましょう。

YouTubeなどで動画を見たり、を見て演技から種明かしまで一通りされているのを探し、自分がしたいと思うものを見つけます。

見ること自体も勉強になりますし、まずはやりたいマジックを自分がしているイメージを膨らませましょう!

②まずは技術だけの練習をやってみよう!

イメージできても実際やってみないと覚えられないので、とりあえずやってみましょう。

まずは種明かしの方法を見ながら同じようにやってみます。この時点ではゆっくりでいいです。ポイントを押さえながら一通り流れでできるようにしましょう。

慣れてきたらスムーズにできるようになるので、ポイントを押さえて確実に練習しましょう!

③鏡を使って練習してみよう!

マジックのよっては角度によって種が見える場合があります。なのでを使って相手目線でどのようになっているかを確認することが大事です。

全身鏡があればそれを使ってもいいですし、A4用紙サイズ程度の鏡でもいいです。やっているマジックが写るくらいの鏡の前で練習しましょう。

鏡に向かって相手目線のポイントの確認をしていきましょう。

④セリフをつけて行う

ある程度マジックを覚えてきたら実際にセリフをつけていきましょう。

セリフには注意をそらしたり、マジックをより楽しく、よりわかりやすいものにする役割があります。

実際にマジックをしているときをイメージしてセリフを考えます。初めはお手本のマジシャンのセリフを真似して喋りながら練習するのがいいと思います。

セリフを言いながら本番をイメージして練習しましょう。

⑤動画を撮る

一通りセリフを考え、マジックのやり方を覚えたら一度動画を撮ってみましょう。

誰かに見せる前に、お手本と同じようにできているかチェックするためです。

スマホなどで動画を取って自分で見る作業をします。実際自分のマジックをしている姿を見て、お手本にしているマジシャンと比べてみます。本から練習している方も、図などと比べるために動画は良いと思います。

動画は一時停止やチェックしたいところを何度も見たりできるので便利です。動画を撮ることで欠点を見つける作業をしましょう。

⑥身近な人に見てもらう

できるようになってきたなと感じたら身近な人に見てもらいましょう。

相手の反応やマジックやったときの感触は実際に人に見てもらうことが一番です。まずは身近な人の前で、マジックすることに慣れましょう。

親、兄弟、友達など身近な人に見てもらい感想を聞きます。「種が見えていた」「わかりにくい」など問題点があれば教えてもらいましょう。もし、身近な人にマジックできる方がいればその人がいいですね。

誰かに見てもらい、直すところがあれば①~⑤に戻って修正します。それを繰り返し、確実にできるようにしていきましょう!

最後に…実際に披露する・反省

①~⑥の過程でマジックを覚えたら人前で披露し、自信をつけましょう。緊張感も違うためそれに慣れていくことが必要です。

イベントや飲み会などどこでもいいですが披露してみましょう。感触が悪かったら反省点を見つけ、また練習しましょう。うけたら大成功ですが、良かった所や改善点などを振り返り、次もうけるように練習を続けていきましょう。

練習はもちろん大事ですが、人前でマジックをすることに慣れる事成功体験を積むことで自信になります。「練習→披露→反省→練習→披露→反省→…」を繰り返しどんどんレベルアップしていきましょう!

簡単トランプマジックのやり方(実演)

今回は一つテクニックを使ったトランプマジックを紹介します。”トライアンフ”と呼ばれるマジックで高度なテクニックを使って行う方もおられますが、本記事では簡単な方法でできるものを紹介します。

トランプマジック(トライアンフ)

・相手に1枚選んでもらいます。マジシャンは選ばれたものが何か見てもいいです。

・選ばれたカードをデック(トランプの束)の中に戻して、混ぜます。

・さらに、数枚ずつ表裏をぐちゃぐちゃに混ぜていきます。

・ぐちゃぐちゃに混ぜたので表と裏が重なっていたり、裏と裏になっているところもあります。

・ただ、ここでおまじないをかけると表裏が揃ってしまいます。1枚を除いて。

・その一枚は選んでもらったカードです。

トランプマジックの種明かし

それでは種明かしと必要なテクニックの解説をしていきます。

はじめに、今回使用するテクニックの紹介

ボトムコントロール

ボトムコントロールとは特定のカードをトランプの束の一番下に持ってくる技法です。様々な方法がありますが、今回は基本的な技法の中から簡単にできそうなものを1つ紹介します。

選んでもらったカードを真ん中より少し上に入れます。

この時にカードを最後まで入れてしまう前に親指でカードを少し押し上げ空間を作ります。

押し上げたカードの下に小指をもってきて、そこに小指の腹をひっかけるような感じで空間を保持します。

気を付けたいことは、後ろや横からこの空間が見える可能性があります。なので左手でトランプを持つ方はほんの少し右に体を回転させ、下の写真のような空間を相手に見せないようにしてください。

続いて、入れましたと言って一旦右手を離します。正面から見るとこのようになります。

ポイントは小指以外の指で正面から見て空間ができないように整えてください。

この空間から上を持ち上げると選んでもらったカードが下にくるのでこのままテーブルに置きます。一番下に来るのが選んでもらったカードですので残りは上へ置いていきます。

あとは一番下を動かないように注意すれば多少トランプを混ぜても大丈夫です。例えば下の写真のように真ん中から取り、上へ混ぜる方法であれば下は動きません。

種明かし・解説


・相手に1枚選んでもらいます。(マジシャンはトランプが何か見てもいいです)

→ランダムで大丈夫です。今回は♡のA。

・選ばれたカードをデック(トランプの束)の中に戻して、混ぜます。

→この時に上で説明した「ボトムコントロール」により一番下に持ってきます。

・さらに、数枚ずつ表裏をぐちゃぐちゃに混ぜていきます。

→7~10枚ずつざっくりと裏表で混ぜていきます。最後に一番下のカード1枚を上に重ねます。なのでこの時点での一番上のカードは♡のAです。「裏、表、裏、表…」とセリフを言いながら混ぜるとより混ざっている感じがします。

・ぐちゃぐちゃに混ぜたので表と裏が重なっていたり、裏と裏になっているところもあります。

→上の写真のように混ざっていることの確認でトランプの中を相手に見せますが、広げてみると下の写真の通り実はまったく混ざってないんです。

→なので下の写真のような裏と裏になっているところは1か所しかありません。ちなみに裏同士で重なっているところはトランプ全体を軽くふわっと持ち上げると見つけやすいです。

トランプは同じ向きで保管するため、ほぼすべてのトランプに同じクセがついています。なので反対向きに重なっているとピッタリ重なっていないため触っていると分かってきます。トランプを横から見てわかることもありますが、ほぼ感覚の話ですので練習しながら感覚を見つけてください。それ程難しくはありません。

→裏と裏を見つけたらそのまま戻すのではなく、上の束ごとひっくり返して戻します。そうすると♡のAが一番上から中に入っていきます。

広げてみるとこの様な感じになっています。

・ただ、ここでおまじないをかけると表裏が揃ってしまいます。1枚を除いて。

→この時点で一枚以外揃っているため普通に広げます。

・その一枚は選んでもらったカードです。

最後の演出について

最後の演出方法は2パターン考えられます。1つ目はトランプを広げたときすべて裏向きで一枚だけ表向いているパターン。2つ目はその逆、すべて表向きで一枚だけ裏向いているパターンです。

どちらでもいいと思いますが、1つ目の方は同じ絵柄の裏の中に一枚選んでもらったカードだけが表向きで出てくるので、見た目にキレイな演出になるかと思います。

2つ目の方は表の柄は様々でごちゃごちゃしてますが、選んでもらったカードが裏向いています。なので最後誰かがめくるのですが、相手にめくって確認してもらうという演出を入れることができます。好みの方でやってみてください。

その他の練習方法

基本的な練習方法を紹介してきましたが、同じ事をずっとやっているとだんだん飽きてくるかもしれません。また、難しすぎて挫折しそうになるかもしれません。そんな時に活用してもらいたいものを紹介していきます。

DVDや本・グッズを買ってみる

YouTube等のサイトでも上がっていますが、実は痒い所に手が届いていない場合も多いです。その点、DVDや本は詳しく解説されているものが多いです。また仕掛けがあるグッズを買ってみるのもいいと思います。

好きなマジシャンや、好きな種類のマジック、またはマジックショップ等で検索してみてください。

実はマジックショップって意外とたくさんあります。マジックは秘密や謎が多いイメージがあるからなのか、皆さん「買う」というイメージがあまりないようです。初心者向けのショップ、上級者向けショップ、メンタルマジックに特化したショップなどサイトを見てみるだけでもいろいろあり面白いです!

代金はかかりますが、試しに買って練習してみる価値はあると思います。

地域のマジック教室を利用する

練習方法は色々ありますが、直接教えてもらえる機会があればそれが一番いいと思っています。学ぶ側も、教える側も実際のマジックを見てみないとわからないところがあるからです。

実際に直接教えてもらう機会があれば利用してみてください。地域によっては自治体が主体のカルチャー教室などで開催されている事もあります。どこでも開催されているのかわかりませんが、私の住んでいる自治体にはテニス教室、ウクレレ教室、生花教室などに混ざって「マジック(手品)教室」がありました。

またそのような場所へ行くと同じ興味を持った仲間と出会えるかもしれません。どのような方が教えておられるかによってする事は変わりますが、モチベーションにもつながるので試してみる価値はあると思います。

まとめ

今回紹介した”ボトムコントロール”は他のマジックでも使えます。覚えておくと今後のレパートリーが増えるので復習しておいてください!

練習を繰り返してレベルアップしましょう。黙々と練習したあとは鏡を使ったり、動画を撮ったりして客観的に見て改善点を見つけましょう!

身近な人に見てもらい、人前ですることに慣れましょう。披露したあとも反省点を見つけ更なる上達へつなげていきましょう!

マジックは意外と身近にあります。DVDや本も販売されてますし、マジック教室もお住まいの地域で開催されているかもしれません。利用してみる価値はあります!

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